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【独立開業】独立志望の会計士が最初に監査法人に勤めた理由

開業

今回は会計・税務の解説ではなく、私自身のキャリアの話です。

思えば会計士としてどのような仕事をしてきたか、独立を目指すという今後のキャリアについては書いてこなかったので、自己紹介も兼ねてまずは試験合格後、最初のキャリアを監査法人に決めるまでのことを書いていこうと思います!

現状を簡単に説明しますと、私は大学卒業後、大手監査法人(いわゆるBIG4)に就職をし、約7年ほど勤務してきましたが、「独立をしたい!」と思ったので、税理士法人に転職をしまして、修行中です。税理士法人で税務の力をつけて、独立開業を目指しています。

会計士の最初のキャリアは監査法人でスタート

私が公認会計士試験合格後、最初のキャリアに選んだのは監査法人でした。

めちゃくちゃオーソドックスなキャリアですみませんが。。笑

会計士のことをあまり知らない方(知らない人ばっかりだと思います、閉ざされた村社会なので)向けに「監査法人とは何ぞや?」というとこから簡単に説明しますね。

「監査法人」とは公認会計士が独占業務としている企業の決算書の監査を行う法人です。要は企業が作成した決算が正しいか、正しくないかをチェックする仕事です。

監査法人では基本的には公認会計士が採用されます(事務職等は除いて)。公認会計士が集まる大きな事務所、といったイメージです。

公認会計士試験に合格すると、大体の人(8割くらいですかね?)がBIG4と呼ばれる大手監査法人4社のいずれかに就職します。

監査法人の就職状況は監査業界の動向や合格人数に大きく左右され、私が受験真っ只中の2010年、11年は厳しい就職難の時代で、監査法人に就職できない試験合格者が溢れかえっていました。

私は2013年に就職活動を行い、当時は売手市場に転じていましたが、その時の私は「内定が取れなかったらどうしよう」と怯えていました。

大手監査法人の他、税理士法人や中小の監査法人あわせて7〜8社受けましたが、税理士法人や中小の監査法人からはあまり内定が出ませんでした(かろうじて1社だけもらえた感じです)。。笑

BIG4からは3社内定をもらえたので、大手監査法人の方が内定が取りやすかったです。

中小より大手の方が内定を取りやすいっていうのは珍しい業界ですよね。

近年は監査法人への就職がさらに売手市場になっているので、「第1志望の1社だけしか受けない」という強者も多いようです。

就職活動中に困った質問

公認会計士試験合格後に就職活動では大手監査法人以外にも色々と受けていた私ですが、今思えば闇雲に受けていた感じもあり、面接でされた質問への回答に困ってしまうことも多くありました。

会計士として、「どこで」「何をする」かが明確になっていなかったためですが、困った質問をいくつか紹介します。

・独立系税理士法人A社

面接官:「なぜ、監査法人ではなくて税理士法人を受けているんですか?」
私:「税理士法人の方がお客様に近い立場で仕事が出来そうだからです!」
面接官:「そうですか・・・」

税理士法人の面接では必ずと言っていいほど、「なぜ監査法人ではないのか?」を聞かれます。税理士法人では公認会計士の独占業務である「監査」は出来ませんし、合格者のほとんどが監査法人に就職する世界ですからね。

私は明確な理由がなく、ふわっとした回答しか出来なかったため、当然不採用となりました。

将来は税理士として税務業務をやっていきたい、ゆくゆくは親の税理士事務所を継ぎたいという考えの人は最初のキャリアとして税理士法人を選ぶと良いと思います。「監査法人ではなく、どうしても税理士法人に行きたい!」という明確な理由が持てなければ監査法人だけ受験するようにしましょう。

・大手監査法人B社の地方事務所

面接官:「あなた、東京出身ですけどなぜこの〇〇事務所を受けているんですか?」
私:「実家から割と近いですし、お客様に寄り添って、地元に根ざした地域密着のサービスがしたいと思いました!」
面接官:「今年は売手市場なので、わざわざここを受けなくても東京事務所で採用されると思いますよ」
私:「・・・」

私は東京出身なのですが、関東近郊の地方事務所を1社だけ受けていました。

大手監査法人の東京事務所よりも選考スケジュールが早く、「大手が全滅だった場合に備えて内定が欲しい、もし駄目でも練習になるから」という気持ちで受けましたが、その気持ちが見事に見透かされましたね・・・

結果はもちろん不採用でした。

地方事務所を受ける際は「地元企業・地元経済に貢献したい」といったような強い思いが必要だと思います。人数が少ないため、事前説明会からきちんと参加して、事務所に顔を覚えてもらうことも重要です(私は事前説明会も受けずになぜ面接から受けにきたのか?ということを突っ込まれ、何も言えませんでした・・・)。

大手監査法人以外に就職を考えている方は、そこでやりたいこと・将来のキャリアプランを特に明確にしておきましょう!

大手監査法人の場合は規模も大きく、どの業種のクライアントでも担当できますし、監査以外のサービスラインも充実していることから、やりたいことがそれほど明確になっていなくても志望理由を考えやすいんですよね。

「この業種のクライアントを担当してみたい」、「将来は監査以外の業務にもチャレンジしてみたい」という志望動機で十分だと思います。

大手監査法人に決めた理由、最初のキャリアは監査法人が正解?

税理士法人や中小監査法人の就活には苦労したものの、大手監査法人のうち、3社から内定を頂くことが出来たため、その中の1社に決めて7年ほど勤めました。

やはり就活をしていく中で、公認会計士試験に合格したはいいけど、「どんな仕事をしたいか、どんな会計士になりたいか」が明確にはなっていなかったので、とりあえず大手監査法人で色々経験してみよう、と思ったわけです。

会計士受験生の皆さんも、試験に合格したいという目標はあっても、合格した後のビジョンを明確に描けている人は少ないのではないでしょうか。

そういった方はまずは大手監査法人に就職するのがいいと思います。私自身もなんとなく「色々なことが経験できそうだな」という理由で就職先を決めましたが、最初のキャリアを大手監査法人にして正解だったと思っています。

その理由を挙げると主に以下の3つになります。

【理由①】大所帯であるから優秀な人との人脈を得ることができる

大手監査法人では例年200〜300名程度が採用されるため、同期の人脈を広げやすい環境にあります。

また、新入社員のほとんどが公認会計士試験合格者であり、難関大学出身者も多いことから、優秀な人ばかりです。もちろん、上司、後輩も同様であるため、色々な世代の会計士との人脈を得ることが出来ます。

転職したり独立したりと流動性の高い組織でもあるので、会計士としてのキャリアを考える局面で参考に出来る先輩、同期がいると非常に心強いです。

【理由②】若いうちから上場企業の裏側を知ることができる

大手監査法人のクライアントには有名な上場企業が多く、入社して間もないうちからそのような企業の取締役会議事録等を閲覧できたり、経営層へのヒアリングに同席する機会があります。

取締役会議事録等はその会社の人であっても簡単には見ることが出来ないのですが、新人の頃の私はそのありがたみもわからず、先輩に指示されるがままにコピーをとったり、内容を写したりしていました。

監査法人を離れてみると、通常ではあり得ないことをさせて頂いたんだなと改めて思います。

【理由③】出向、転籍の機会があるため法人内でキャリア形成を行いやすい

大手監査法人の場合、グループ内に税理士法人やコンサル、FAS等の監査以外のサービスを持っていることが多いため、出向や転籍といった形で税務やコンサル、アドバイザリー業務を行うことが出来ます。

グループ内の異動は競争率が高い場合もありますが、年収が下がることはありませんし、一般的な転職よりもハードルは低いですよね。

慣れ親しんだオフィスやシステムを利用しながら監査以外のキャリアへ進むことが出来ますし、グループ内にはさまざまなビジネスがあるので、監査以外のことがやりたくなったら、次のキャリアを見つけやすい環境です。

私は出向や転籍はしませんでしたが、早いうちから自身のキャリアを具体化させて、監査以外のサービスを経験しておいても良かったなと感じています。

まとめ

如何でしたでしょうか。

監査法人への就職をしてからだいぶ時間が経っているので、就職当時の記憶が薄れているところもありますが、会計士の最初のキャリアとしては監査法人を選んでおいて間違いはないと思います!

次回は監査法人時代の仕事や生活などについて書いていく予定です。

監査法人の仕事や雰囲気って具体的にどんな感じなのか、お伝えできればと思いますので、ぜひチェックしてくださいね。

不明点があればいつでもお問い合わせください。個別のご質問については質問箱(https://peing.net/ja/kaikei_sodan)までよろしくお願いします!

それでは、さようなら。

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